3月1日 門出の日にふさわしい晴天の中、令和元年度の卒業式が執り行われました。
諸般の事情により卒業生と関係者のみの簡素化したお式でしたが、難しい状況の中、卒業式が挙行されたこの日は卒業生にとって忘れられない一日になったと思います。
全員席に着席してから式は始まりました。
269名卒業生ひとりひとりの名前が担任の先生から読み上げられました。
全員がしっかりと返事をして起立しました。
その後校長から総代に卒業証書が授与されました。
通常ですと成績優秀者、皆勤賞・精勤賞、全国大会出場者、などの表彰がありますが、省略でした。
全国大会出場者総代にはボクシング部の田中空君が選ばれていました。
世界大会まで出場していますので、ここの省略は少し残念に感じました。
最後の『仰げば尊し』は例年在校生が全員で3階から歌います。
1‐2年生は卒業式で歌うため授業で練習しています。男子生徒の重低音の歌声が頭上から降り注ぎとても厳粛な気持ちになります。
在校生の登校を禁止されていたため卒業生だけの歌声となりました。
2時間ほどの式ですが今年は40分ほどで終了しました。
物足りなさもありますが、卒業式ができたことだけでも感謝です。
卒業生はこのような状況の中でしたが皆晴れやかな表情で退場していきました。
一度教室に戻りその後体育館前に集合。
みんなで写真撮影をしました。
ボクシング部では毎年恒例お母様と一緒に感謝の1枚を撮ります。
朝練で早起きしてお弁当を作り、試合では声が嗄れるぐらいに応援。減量でナーバスな時も理解してくれた3年間でした。
今年はみんなでバックハグ。
3年間の苦労が報われる瞬間です。
毎年大好きな写真です。
そのあとは練習場に集合。
全国選抜大会で2度の優勝をした田中空君と高校3冠のOB漆原先輩のパネルを飾りました。
リングで集合写真を撮りました。
その後も卒業生たちは部室に入ったり、サンドバッグのところに集まったり、と名残惜しそうに過ごしていました。
この部員たちの絆や関係は一生のものだと感じます。
最後は梶田先生からひとりひとり握手。その瞬間瞬間の互いの笑顔は多くを語らなくても通じ合う3年間の絆を物語っていました。
これもボクシング部に受け継がれていることですが、先輩ママさんが卒業をお祝いしてくださいます。
この日も来てくださいました。感謝です。
今年は様々な不安の中での卒業式でしたが、OBのお母様たちも集まり賑やかに門出を祝うことができました。
3月1日部員と先生のグループラインから退会する際、それぞれが感謝のコメントを残したり先生にも長文のお礼が届いたとのことでした。
はじめての事だそうです。
いつも楽しそうにじゃれていて、時折幼さを覗かせる3年生でしたが、感謝を言葉で伝えられる素直さや感受性に驚き感動しました。
今の素直さ、真面目さを失わず、思い切りチャレンジし自分の夢を叶えて欲しいと思います。
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