第74回国民体育大会 関東ブロック大会ボクシング競技が千葉県総合スポーツセンターにて開催されました。
国民体育大会はすべての都道府県が出場できるわけではありません。北海道・東北・北信越・関東・東海・近畿・中国・四国・九州と9ブロックに分かれており、それぞれで予選を行います。各団体が5階級を選び、それぞれの階級でトーナメントが行われます。順位点(1位・2位・3位)そして試合に勝利すると勝ち点が与えられ、出場選手のそれぞれの得点を合算。
関東ブロックは1都7県の8団体から4団体が出場することができます。
今年の国体は茨城県ですので1都6県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・栃木県・群馬県・山梨県)から。選手層の厚い団体もありますので、関東で勝ち抜くのは簡単ではありません。
高校生の少年の部、そしてそれ以上の成年の部と分れています。少年はピン級~ミドル級。成年はライトフライ級~ライトヘビー級となります。武相からは藤田選手・田中選手、そしてOBは髙橋選手・堀尾選手・渡来選手と5名が出場しました。
少年の部のメンバー
試合結果から(団体戦なので神奈川県すべての結果を記載します)
8月23日の結果
少年の部
ライトウェルター級
○田中空選手VS×乃生夏輝選手(群馬県 伊勢崎工業)
WO
成年の部
×豊嶋海優選手(横浜総合→東洋大)VS○片岡亜沙人選手(千葉県 東京農業大)
8月24日の結果
少年の部
ライトフライ級
×田中優輝選手(保土ヶ谷)VS○野田翔太選手(千葉県 千葉経済大学付属)
フライ級
×藤田時輝選手VS○平塚駿之介選手(栃木県 作新学院)
インターハイ覇者の平塚選手との戦い。事実上全国大会決勝のようなレベルの高い内容でした。どちらが勝ってもおかしくない試合でした。僅差の僅差。悔しい結果となりました。
ライト級
×田村隆希選手(新栄)VS○堤麗斗選手(千葉県 習志野)
ライトウェルター級
○田中空選手VS×森脇海人選手(東京都 駿台学園)
成年の部
ライト級
×堀尾裕司選手(武相→日本体育大)VS○簗丈一選手(栃木県 中央大)
ファイターの堀尾選手らしい試合でした。相変わらず面白い。圧倒的なダメージは与えておりましたが、残念ながら僅差で負けてしまいました。
ライトウェルター級
○渡来美響選手(武相→東洋大)VS×佐藤奨選手(栃木県 東洋大)
ウェルター級
×松永麟太郎選手(日大藤沢→立教大)VS○秋山佑汰選手(埼玉県 自衛隊体育学校)
25日決勝の結果
少年の部
ライトウェルター級
○田中空選手VS×高橋麗斗選手(千葉県 沼南)
これまで高橋選手とは関東大会・2度の全国選抜など競った試合でも勝利してきましたが、3週間前に行われたインターハイで高橋選手に敗れる波乱がありました。
わずかな期間で修正し、2度は負けないというプライド、そして神奈川のために勝つという強い気持ちが伝わってくる熱い戦いでした。
はっきり勝利とわかる試合でした。興奮し、感動しました。
ミドル級
○竹ノ内尊行選手(浅野)VS×井出一志選手(栃木県 作新学院)
順位を競っていた栃木県との絶対に落とせない直接対決でした。そんな状況の中でも序盤から落ち着いており、徐々に自分のペースに持っていきました。重圧を力に変えられる竹ノ内選手の精神力の強さに感動しました。
ここまでの展開から少年の部にとって神奈川が自力で通過するためには2名が優勝しなければなりませんでした。。
武相の後輩達・浅野の後輩達・選手以外の父母や神奈川県の関係者の皆様も足を運んでくださり、どの団体にも負けない応援をしました。
田中選手・竹ノ内選手の心の強さと後押しする切れ目ない応援には感動しました。
この結果により千葉県・東京都に次ぐ3位通過を果たしました。
今回の立役者 竹ノ内選手と田中選手
成年の部
ライトフライ級
×髙橋陸選手(武相→東海大)VS○松本流星選手(東京都 日本大)
ライトウェルター級
○渡来美響選手(武相→東洋大)VS×清水陸翔選手(群馬県 専修大)
髙橋選手は実績のある松本選手との戦いでした。力の差はありましたが、強い気持ちで戦いました。成長を感じられる試合でした。
負けはしましたが、2位の順位点は神奈川県に大きく貢献しました。
成年の部の予選通過のためには渡来選手の優勝が必須でした。1R目も確実にポイントを取り、2R目できっちりと仕留めました。盤石な試合でした。プレッシャーのかかる中、揺らぐことなく自分の試合をし、役目を果たしました。高校時代も渡来選手に助けられたブロック大会が沢山ありました。頼れる選手です。
渡来選手の試合が終わった時点でも3団体が僅差でポイントを競っていました。計算上では同点。
全員がドキドキ祈るような気持ちでいました。監督である梶田先生が本部に呼ばれ、通過証をいただきました。
嬉しそうに両手に2枚を掲げ(少年と成年)神奈川チームにアピール。全神奈川関係者が歓喜をあげ喜びを分かち合いました。
栃木県・群馬県・神奈川県が同点で、3位までの入賞者の人数が1名多かった神奈川県が抜け出した形でした。
少年・成年揃ってのアベック通過は2014年の長崎国体以来で5年ぶり。
10月の茨城国体では総合点で入賞を目指せるよう、選手はまた今からしっかりと準備をして欲しいと思います。
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