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国スポ強化練習会が終わりました

国スポ(旧国体)強化練習会が9日間に渡って行われており、本日終了しました。

この期間、武相部員・国スポ選手だけでなく、長野県や中学生・大学生など様々な選手たちと共に練習をしました。

強化練習会の期間中、2つの講習会がありました。

警視庁にお勤めで、現在は明治大学の指導者である安川氏が来校
テーマは「様々な詐欺の加害者・被害者にならないために」

昨今、若い方々がターゲットになり、巧みな手口で知らず知らずのうちに犯罪に加担してしまうケースが多く、これだけニュースなどで取り上げられていても特殊詐欺は増えているのが現状。
実際の事件をもとに、気を付けなければいけない場面、誘いのキーワードなどを教えてくださいました。
危ないキーワード。
「スマホ」「口座」「未払い請求」「良いバイト」「当選」「あたり」「警察アプリ」

実際にこのような事件を捜査していた方がお話しくださると、身近かなこととしてとらえることができます。
安川さん、お忙しい中ありがとうございました。

もうひとつの講習会は「からだは口から食べたもの・飲んだものからしか作られない」をテーマにアスリートフードマイスターでありJSPOの公認コーチ3の資格をベースに私が担当しました。

コロナ前までは時々このような会を開いていましたが、昨今のボクサーの事故などもあり、食と水分にテーマを絞り2回に分けてお話しをしました。

■1日目 ~主に水分について~

「水分を積極的に摂るように」
はすべての人が知っていること。

もう一歩踏み込み、「からだにとってなぜ水分が重要なのか」「脱水の入口はどこなのか」をそれぞれの体重に合わせ具体的な数値から自分の状態を知るという取り組みにしてみました。

脱水は一度始まると体が水分を吸収しにくい状態になり、また喉の渇きを感じにくくしてしまうという悪循環からどんどん進んでしまいます。
軽度⇒中等度⇒重度と進みますが、軽度の段階でリカバリーをすることが最も重要。

しかし軽度は見た目もわかりにくく具体的な症状も出にくい段階です。
「体の水分が1~2%失われた段階が軽度」⇒外見も自覚症状がないのに、軽度がどの状況を指すのか…

体重×2%=Ⓐ ←これが2%の水分が減った量(目安として)
自分はどのぐらい体重が減少したら軽度に入るのかがわかればリカバリーがしやすくなります。
そこで練習前、練習後の体重差とⒶを照らし合わせ2~4時間をかけて失われた水分量の1.25~2倍の水分を補給する。

このような内容のお話をしました。
それぞれ計算し、計算方法がわからない選手とは一緒に計算をし、ひとり漏れなく理解できるように進めてみました。

■2日目 ~栄養について~
栄養素は様々ありますが、机上の話をしても実践に繋がりにくいのが正直なところ。
生きる上でもアスリートにとっても重要な栄養素については軽く触れる必要はありますが、普段からどのようなものをどれくらい食べれば体脂肪のつきにくい体になるのかをメインにレクチャーしました。

管理栄養士みやさんの資料より引用

常にその量をイメージできるよう「手はかり」を採用。

1食で摂取したい栄養素と量
炭水化物 拳1.5個
たんぱく質 片手に乗るぐらい(ex.ゆで卵と魚の切り身)
野菜(生野菜なら)両手で山盛り
野菜(火を通したものなら)手のひらに乗るぐらい

これをクイズ形式(ゼスチャーゲームのように)に何度かやってもらい、感覚で覚えてもらうようにしました。
最初はうまくできない人もいましたが、何度かやっていくと
「魚や肉や納豆などのたんぱく質は?」
と問いかけると皆、片手の手のひらをパッと見せられるようになりました。

これだけではありませんでしたが、約30分の講習会をしっかりと聞いてくれました。
リテラシー(知識をもって実践していくこと)を上げることが、脱水などの事故を減らし、良い体を作っていくことの近道です。
このような機会を増やせたらと思っています。

国スポの関東予選が明日から始まります。
少年の部、成年の部とあり、それぞれ1都7県の合計8団体から上位4団体が国民スポーツ大会の本戦に進むことができます。
何とか予選を突破したいと思います。

引き続きの応援、よろしくお願いいたします。

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